しろくまブックス

本のこと。嵐のこと。すきなこと。

バレンタインとか、もう舌打ちレベル

バレンタインとか言われても、あーそんな日もあったわねとしか思い出さなくなって久しくとも、しかし娘がいるとそうはいかず、バレンタインもある種の苦行みたいにこの日を舌打ちしながら迎えます。

しかし蛙の子は蛙。普段持たない女子力を、気まぐれに発揮して勢いだけで作り始めるはいいが、開始5分で「外で遊ぼう」とか言い出し、早くも、ただイベントに乗っかってみたかっただけで思ったよりもモチベーションが低いことにやっと気づいた娘とお友達の女3人。類友ってやつです。

チョコを溶かす段階では、とりあえず「両思い〜両思い〜」と呪いとしか思えない呪文を唱えてはみたが、誰と両思いになりたいのかは不明。

ただ、溶かしただけなのにチョコはみるみる分離して脂肪分が溶け出したカス(低脂肪ね)みたいになったチョコを、とりあえず見栄え良く塗りつけたものの、計画性のない女子3人は誰にどれだけ配るかも把握しておらず、ラッピング段階で揉め出す。

その間にも、玄関のベルがなり、上手に作った「友チョコ」を持ったお友達が次々現れる。

最終的に、
「足りなかったら買えばいっか!」
という、結論に落ち着いた3人娘。

君たちの女子力はきっとここがピークだろうよ…

作ったチョコを大きな紙袋に入れてお友達のお家に配りにいく楽しそうな後ろ姿を見つめながら、それでも軽い安堵とともに、彼女たちの未来に幸多かれと祈るしかなかった。